「ただいま」


病室へ帰ってくると、いっせいにしてあきちゃんと裕美がこっちに振り返った


「あたし決めたよ、もう我を失わない。もう絶対離れたり壊れたりしないよ。何度も裏切っちゃったけど、それでもあたしといてください」


あきちゃんと裕美に頭を下げてお願いした


もう飽きられちゃってるかもしれない


もうあたしのこと許してくれないかもしれない


でも、でもあたしはそれでもあきちゃん達のそばに居たい


大きな夢に、明日に向かって進んでいきたい


そのためには自分が前に進まなきゃいけないんだ


ゆうちゃんがくれた勇気をあたしは無駄にしたくない


「今までありがとう」


顔を上げてにっこり微笑んだ


「バカ！」


バカ!?


突然の発言に言葉を失って立っていると裕美があたしを抱きしめた


「一緒に居るに決まってるじゃない!あたし達がどれだけ千紗を好きか千紗は師らな過ぎるんだよ!」


裕美達があたしをどれだけ好きか?


「ふふっ、嬉しい」


この時あたし決めたんだ、もう絶対離れないって


あたしはずっと裕美達と一緒に居たいって