「いい加減にしろ!俺はしなねぇよ!!!」


あきちゃんのこんな怒鳴った姿、周りの人に怒鳴ってるところしか見たことがなかった


自分が怒鳴られてるなんて信じたくなかった


「あたし、あきちゃん守りたいって思った!守られてるだけじゃなくて守りたいって!!でも、あたしバカだからさこんなことしか思いつかなかったの。結局あたしは彬ちゃんを守れなかった。ごめんなさい」


怒鳴らせるばかりで、守るとか言っときながら全然守れてなかった


所詮あたしは口だけの女


行動に移せないバカでアホな女


「ふっ...ははは...ははははは」


人はこんなにもすぐに壊れてしまういきものなんだろうか


自分がこんな最低な女になるなんて思ってなかった


どうしてあの時ゆうちゃんの忠告きいとかなかったんだろう


あたしってどこまで最低な女なんだろう


そう思った瞬間、あたしの中でなにかがきれた


そして、変な笑みがあたしの口を通して声にしてもれた


「ねぇ、どうしちゃったの」


裕美があたしに近づいてきて、手頸を握った


「離して!」


手を追い払ってきっと裕美を睨んだ


「お――いお前らお見まいに...」


ゆうちゃんが入ってきて、あたし達の雰囲気を悟ったのか真剣な顔になった


「お見舞いなんていらない」


裕美から視線を移しゆうちゃんを睨んでそう言った


「千紗ちゃん?」

「ん?」

「何があったんだよ彬」