あぁ神様、もうあたしは助からないんだね


あきちゃんの声が聞こえるよ


もうあたしの味方してくれないってことだよね、最後のプレゼントなんだね


「千紗どこだ!!!」


もういいよ、神様もういいから


聞くたんびにあたしの心がキュって閉まる


こんなの聞いてたら、自分が虚しくなるよ


だからもうやめて、空耳はやめて....


「やぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!やめてぇぇぇぇぇぇ」


やめて

やめて

やめて

やめて やめて やめて やめて!!!!!!!


もう限界だった


もう何もかも嫌になった、もう殺してほしかった


死にたかった


「千紗‼‼‼」

「もうやだぁ、もうやめてよぉ、幻なんて見たくないよぉ」


狂ったように泣き、叫び、ものに当たった


目の前に居るのは、あきちゃん、これもすべて幻覚


「千紗!俺は本物だ!どうしちまったんだよ!!」


目の前にあきちゃんがいるはずない、だってあたしは彬ちゃんを裏切ったんだから


「千紗、元に戻れ」


乾いた空気にパーンと言う音が響く


我に返ったあたしは、目の前にあきちゃんがいることを確認した


「あ...きちゃん」

「あぁ」

「あきちゃ...ん」