「うっ...うぅ...」


携帯を握りしめてあたしは涙を流した


未だに鳴り響くあたしの着信音


それを無視して切り続けた


最終的には携帯の電源をオフにして元あった場所にしまった


もう、あたしの望みがなくなった


あとは、待ってることしかできない、待つことも許されないかもしれない


でも、あの日の裕美の言葉を信じたい


「翔、携帯あったよ」


翔にそれだけいってあたしは自分の部屋に入った


帰りたい....


ねぇ神様、あたし1ヶ月も我慢したよ?


こんなに我慢したのに、まだあたしを苦しめるつもりですか?


あたし、どうしたら昔の生活に戻れますか?


助けてください、あたしを助けてください


あたしを救ってください、元の生活に戻りたいなんて言わないから


だから、せめて家に帰らせて


もうこの暗闇から解放して、一筋の光をあたしにちょうだい


あとあなたしかいないの、もうあなたしか頼る人がいないの


お願いします神様...