え...良いの?


本当に?本当にいいの?


上から見下ろしてる翔に“本当にいいの?”と訪ねる


翔は笑ってあたしを立たせた


「行きましょう、今日は直さん帰ってこないと思いますから。でも!見るだけですからね!」


そう言って翔が歩きだした


あたしが先歩くよと言って翔から手を離した


翔はあたしの後ろをついてくるだけだった


心がドキドキ高鳴った


もしかしたら、ひと眼だけあきちゃん達に逢えるかもしれない


でも...あってどうするの?


あったら、何ていえばいいの?


突然と姿を消したあたしを許してくれる?


許してくれない...逆にあたしを引き離すかもしれない


そうなるんだとしたら、遠くから見てるだけで十分だ


家の近くになるにつれて、あたりが騒がしくなっていった


何でこここんなに騒がしいんだろう


「千紗さん?」

「何だろうねこの騒ぎ」


この角を曲がったら家が見える


曲がった瞬間見えた光景に足がすくんだ


そのあたしに軽くぶつかった翔が足をとめた


「どうしましたか?」

「すごい騒ぎになってる...」


あたしが見た光景は、家の前にはたくさんの警察の人