朝、目覚ましの音で目を覚ました


隣を見るとあきちゃんの姿はもうなかった


時刻を確かめると朝の9時


今でもあきちゃんのぬくもりがあたしの体の中で暖まっている


お腹をさすって、リビングへ行った


するとママが帰って来ていた


「おはよう」

「おはよう、ママあたし出かけてくるね」


なんだか家に居るのがいやになったあたしは着替えて外へ出た


外へ出ると、今にも泣きそうな曇り空


雨が降ればいいのに、いっそのこと泣いちゃえばいいのに


あきちゃんが行ってしまった


あきちゃんと逢えない


あきちゃんと一緒に帰られない


あきちゃんと...


いつになったら終わるの?いつになったら始まるの?


いっそのこと早くはじまってしまえばいいのに、そうすればあきちゃんがさっさと決着付けてすぐに帰ってくるのに


早く終わってほしい、いつしかそう思うようになっていた


行くところもなく、ぶらぶら街を歩いていた


この日、嫌でもずっと家に居れば今でもあきちゃんの隣であたしは笑ってたのかな?


それともどっちにしろあたしはあっちの道を選ばざる追えないのかな


どうにしろ、やっぱりあたしはあきちゃんの隣が一番だと思う


あきちゃんがいてくれなきゃあたしはあんな風になっちゃうこといやでも分からされる


嫌でも、あたしの嫌な部分を見せられるんだ