あきちゃんの手を引いて自分の部屋へ目指す


何泣いてるの、あきちゃんを困らせるだけじゃん


「ここ、あたしのへや」

「綺麗にしてんだな」


あきちゃんがあたしの部屋をまじまじ見るものだからちょっと照れてしまった


恥ずかしい、あたし部屋に変なもの置いてないよね


あたりを見回しても何もないことを確認したあたしは部屋に入った


あきちゃんもつられるようにしてあたしの後について来た


「ねぇ、あした抗争するの?」

「明日とはかぎらねぇ」

「そか…」


行っちゃうんだなぁ、本当に明日から会えないんだね


「あたしの事は気にしないでね、邪魔したくないし」

「送り迎えはする」

「いいよ、しなくて大丈夫」


顔の前で手を左右に振った


「いや、それはするよ」

本当に大丈夫なのに!


迷惑かけちゃうから、なんて断ろう


「あっ!あたしね最近太っちゃって歩かなきゃやばいの。だから大丈夫」


ふふっと笑ってあきちゃんに言った


「それは大変だな、わかったよ」


「良かった!」