お風呂から上がったあたしたちはリビングのソファに寄り添って座っていた


何か話すわけでもなくテレビを見るわけでもなく、ただじっと黙ったていた


前は沈黙が嫌だったけど、今はその時間が愛おしい


あきちゃんと一緒にいるだけで、それだけでいい


じっとしてるだけでいい


でも、黙ってると眠たくなるあたし


ウトウトしてきて、睡魔が襲ってきた


大きなあくびを何度かすると、目をこすった


そんなあたしに築いたのかあきちゃんが"ねる?"と言ってきた


寝たら、あきちゃんが居なくなっちゃう


そんなのやだ、ねぇあきちゃんあたし寂しいよ


「一緒にいるのに遠い」


思ったことを口にしてしまうあたし、これなあたしの悪い癖


相手にとっては、嫌なことだったら嫌な気分にさせちゃう


「寂しいよ、あきちゃん」


涙かかってに出て、あたしの頬を濡らしてゆく


「……千紗」


涙が溢れて止まらない


「ごめん、寝ようかな」


立ち上がって涙を吹いた


「行こう、あきちゃん!」