きっとあきちゃん達が守ってくれる


「そんなことよりもさ、波留が帰ってきたってどういう意味?」


朝から気になっていた、波留は何処かへ行っていたの?


「波留は...病院にいたんだ」


病院...?なんで?


「あいつは龍王のレディースと抗争して、死にかけたんだ」


死にかけた?波留が?


「横腹を刺されて、中学3年の冬からついこの間まで病院で治療受けてた」


そんなことがあったなんて


だって、あたしを庇ってくれた時あんなに元気に喧嘩してたじゃん


横腹痛かったのかな?痛いの我慢してあたしを助けてくれたの?


「波留、喧嘩しながら"龍王も弱くなったな"って言ってた」


波留の口調は男見たくてよく覚えている


「あいつが活動してた時代は、俺がまだナンバーツーだったこれだから。その頃は龍王も強かった」


まだ、颯さんが生きてる時代


一気にたくさんの人を刺した龍王が憎い


波留もあきちゃんのお母さんもお父さんも颯さんもみんな刺された


あきちゃんは、その光景を見ていてどんなに悔しくて悲しくて憎かったか


あたしが考えられない以上に辛かったはずだ


「また、波留に会いたいな」

「そんな楽しみなのかよ」