家に着くと、ままはまだ帰ってきていなかった


まま今日帰ってくるかな?


帰ってきて欲しくないな


「上がって?」


朝、あきちゃんがきた時に戻ったみたい


あたりは真っ暗になっていた


時間立つの早いなぁ


昼が短いからかな?


「今日、両親帰ってこないのか?」


あきちゃんが、リビングにあるソファに腰をおろしながら話しかけてきた


適当に、珈琲を出してあたしもあきちゃんの隣に腰をおろした


「ママはお仕事、パパは出張、最近あたしいえで一人なの」

「一人寂しいか?」


寂しくないといえばうそになる、でも今はあきちゃんが明るから寂しくない


あたしは、首を横に振った


寂しくないよとでも言うように


「なんか、緊張する」

「ふっ、なんでだよ」


あきちゃんと2人きりなんだから、なんて言えなくて黙っていた


「千紗、怖いか?」


怖い?何が怖いんだろう


「怖くないよ、だってあたしにはあきちゃん達がいるから」