ネコ科の頂点‥‥‥。
ライオン‥‥‥?


「とりあえず旅行から帰ってくるまで猫神様との連絡手段はない。
てなわけで、フォロー頼んだよ、湖都!」



「だったら銀も目立つ行動は避けてよね?」


「ほ〜い。」



それから私はいつ銀が猫の姿になるのかとヒヤヒヤしながら、大学の講義を受けた。
そして幸い銀は変身しなかった。






「湖都ちゃん、何か今日用事ある?」



放課後ーー、


学校が終わって自転車で帰ろうとしたとき、雪斗くんが私の顔を覗き込みながらそう言った。



「え、えっと‥別にないよ!」


雪斗くんから誘ってくれるなんて珍しい!

「じゃあ僕んち寄っていかない?
姉さんが湖都ちゃんに用があるみたいなんだ。」



「はるかさんが私に‥‥?」


「なぁ、雪。俺も行っていい?」


「もちろん。」