「え?三人で…?」
雪斗くんと同じサークルに入るのは大変喜ばしいことだけど、そこに銀が加わると話は別だ。
「いいね。楽しそう」
そして、まさかの銀の提案に乗り気の雪斗くん。
「ちょっと!銀!
…あ、雪斗くん。ちょっと待ってて!」
私は銀の手を引っ張って人気の少ないところに連れてきた。
「なんだよ〜湖都。」
「銀わかってんの?あんたは猫だったのよ!?サークルなんかに入って目立って怪しまれたらどうすんの?」
銀の並外れた運動神経は人間のものとは思えないものだし、どこかでボロがでてしまったら大騒ぎになってしまう。
「大丈夫だって!俺、気をつけてるし!」
「あんた昨日、私を追いかけたとき、アパートの三階まで一気に飛んできたの忘れたの?」
「あれは飛ぶまえに、ちゃんと周りに人いないか確認したよ。しかも夜で土砂降りだったじゃん。」
私の心配をよそに銀はなにも心配していないみたい。
まあ、銀が猫の生まれ変わりだなんて思う人は早々いないと思う…
でも、心配だよ…。