教室に入るとみんなの視線がいっきに私たちに集まった。
片手にオシャレな草食系男子。
そしてもう片手にはパンクロックな肉食系男子。
そりゃ女の子は見るわけで。
ついでにその2人に挟まれている女(わたし)はだれなんだと見るわけです。
「湖都ー!雪ー!こっち席あいてんぞー」
気づけばすでに銀は席を確保してくれていた。
名前を大声で呼ばないでほしいんだけど…。
「なんか銀がいると僕達めだつね。」
雪斗くんはちょっと困ったように笑った。
まぁ、たしかに…。今まで2人で授業を受けていたときみんなから注目されるようなことはなかった。
雪斗くんは元からカッコいいんだけど、おとなしくて女子からの注目は今まで特になかった。
でも、正反対の銀がきたことで雪斗くんの良さが今、際立っている。
なんかヤダな…。