食事の順番、歩幅1つにもご意見のたくさんある先輩方・・・。
あのあと目線が前よりもきつくなった気がする、、、
ご機嫌取りする気もないけどさ。
すると突然、
「女王陛下のおなり~」
と、遠くから声がした。
先輩方も目の色が変わった。
あたしもだけど背筋が急にピンとなった感じ。
遠くのほうからきらびやかな装飾品と豪華なドレスを身に着けた、黒髪の女性が気品のある美しい女性が歩いてきた。
「ごきげんよう。調子はどうだ?」
女王陛下がベンさんに話しかける。
氷のように冷たい声。
「はい、普段通りでございます。変わったことといえば専属メイドが新しくなりました。」
「ほう、専属メイドか。よい、紹介してみよ。」
「はい。ミラさん、陛下の前へ。」
「はい、新しく入りました。ミラ・キーンです。よろしくお願いします。」
近くにくると余計分かる。
無言の威圧感。
顔は笑っているけど心は笑ってない。
心配してる気持ちなど欠片もないし・・・
「そうか、ふふ。よろしく頼むぞ。」
笑顔が怖い。