そのまま生徒会室から離れてしばらく歩いていると絢がとうとう声を荒げた
絢「・・・なっっっにあれ!!!!ふざけんな!!!!」
圭は何も言わなかったが全身で怒りを露にしている
絢「俺たちが!!どれだけ仕事をしていたと思ってんだ!!!!どれだけ尻拭いしてやったと!!!!!っ!!!!!」
握り締めた拳に更に力を加えて震わせ肩を怒らせながら激昂する
こんな絢は初めて見た
絢「ユーちゃんはムカつかないの!?一番あいつらの仕事を代わりにやってきたのに!!!」
「ムカつきましたけど、もう諦めました。初めから大した期待はしてなかったですけど、もういいやって。」
進めていた歩を止め口にする
怒る気力すらあいつらの為に使うのが勿体ない
「ほら絢、圭あいつらの為に自分を傷付けるのはやめてください。」
爪が食い込むほど握りしめられた拳に手を添え力を抜かせる
まだ何か言いたげだった絢はぎゅっと更に力を込めた後、怒りを散らすような深いため息と共に力を抜いた
「良い子です」
軽く微笑み頭を一撫でして再度足を進める
目的地は・・・理事長室