「・・・私たちが仕事をしていない?」
ゆらりとパソコンの画面から視線を毬藻に向ける
「あぁ!彪琉が言ってたぞ!!!いつも生徒会室にいないし、生徒会の権限を使って遊び回ってるって!!!!」
・・・・・・へぇ?
「・・・では、あなたは、会長が仕事をしている姿を見たことがありますか?」
「彪琉たちは見回りをしているぞ!!!校舎を巡回して悪いことが起こっていないかいつも見張ってるんだ!!!」
「・・・・・・そうですか」
腰に手を当て言い放つ毬藻
もう話にならない
この状況を見ても何も気づかない、感じない、可笑しいと思わない
会長たちに目を向けると目を逸らしている
仕事をしていない罪悪感は少しはあるらしい
毬藻に何を言っても暖簾に腕押し
言うだけ無駄だろう
もう知らない
「圭、絢いきますよ」
私が立ち上がると二人も立ち上がった
さすがに二人もムカついたのだろう
握りしめられた拳が震えている
「おい!!どこにいくんだよ!!!」
毬藻が腕を掴もうと伸ばしてくるがはたき落とす
「お、おい!!何するんだよ!!!」
耳障りな音が聞こえる
会長たちも何か言ってるようだが知らない
バサッ
机にあった処理していた書類を宙へと放り投げ
さっさと生徒会室を出る