「柴咲さんは優しいですね」

ポツリと溢すと、柴咲さんは少し首を傾げて微笑む

「そうでもないですよ。自分にとって、関わりのない人のことはここまで心配しませんし、優しくもしません」

思わず瞬きを１つ

・・・意外だ
柴咲さんは誰にでも、平等に優しいのかと思っていた

「大切な人以外に振り撒く優しさは持っていませんので」

にこりとしながら、言われた

なるほど
柴咲さんとは考えまで似ているらしい
ますます親近感が沸いた


その後、食器を片付けたところで自分の部屋に帰宅

正直とても居心地良くて、思わず長居をしてしまった

柴咲さんといると安心するというか、穏やかな気持ちになるというか・・・
・・・これで毬藻がいなかったら最高の学園生活なのになぁ
本当害悪でしかない