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先生に奢ってもらうため、昼を一緒に食堂で過ごすことになって1週間


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最近周りの様子がおかしい
私が通るたびに囁かれている…気がします

何かした覚えはないのですが…

囁かれる言葉の端々に「禁断」や「年の差」「親公認」などの単語も聞こえる

…全く理解できない

禁断?年の差?…全く私に関係ない単語だと思うのですが


しかもキラキラした目と妬みの目を向けられる

一体何なんでしょうか

ハァと溜息をつく
この雰囲気は精神的に疲れる
誰かに聞いてみましょうか


「あ、夕雲さんこんにちは」

「柴咲さん、お疲れ様です」


相変わらず柴咲さんは爽やかだ
癒される

「今日の夜なのですが、急遽仕事が入ってしまいまして遅くなってしまうのですが…」

「お疲れ様です。大丈夫ですよ。柴咲さんに言われたとおりしっかり夕食を…」

ん?
柴咲さんの帰宅が遅くなるということは夕食を作る時間も食べる時間も遅くなるというわけで…

「?どうしました?夕雲さん」

そうなると柴咲さんのただでさえ少なそうな睡眠時間も減る…
ダメですね

「あの、今日は私が夕食を作らせていただけませんか?一応は作れますので」

「え?夕雲さんがですか?そんなご迷惑は」

「いえ、いつも作っていただいているので、お礼の気持ちです」

「でしたら、お願いしてもよろしいですか?ある程度の食材は冷蔵庫に入っていますので、好きに使ってくださって構いませんので」

「ありがとうございます。お仕事頑張って下さいね」