「雅、ちょっと話あるから昼俺のところに来てくれ」
「?はい分かりました」
一体何でしょう?
改まって話とは……
めんどくさいことでなければいいのですが…
滞りなく授業は進み、昼休みになった
毎回の授業で私がいることに驚く先生方の相手をし、少し疲れましたが
「あの、話とは何でしょうか」
今朝、谷山先生に言われたとおり、先生の私室と化している相談室に行くと、何故か鍵を閉められた
「俺が何を言いたいか…お前ならもう分かってるだろ?」
「いえ、分かりません」
「シラをきるなよ。なぁ夕雲?」
谷山先生は椅子から立ち上がり、立ったままでいる私の肩に手を置いて顔を近づけてくる
「はぁ……あの件ですか」
「ちゃんと分かってるじゃねぇか。やっと俺のものになってくれる気になったか?」
「いえ全く。ですが…」
谷山先生の腰に手を回し、グイッと引き寄せてやる
「っ……」
「あなたが、私のものになるのでしたら話は別ですよ?」
先生の顎に手を添えクイッとあげると、必然的に至近距離で見つめ合うことになる
「…………」
「…………」