「え?どうしたんですかいきなり…」

不思議そうに首を傾げる柴咲さん


「いや、その…始めはソファーで寝ていたはずなのに今はベッドで寝ているので、もし勝手に布団に潜り込んで柴咲さんと一緒に寝ていたら、非常に申し訳ないなぁと思いまして…」

言葉が尻窄みになる
初めはきょとんとしていた柴咲さんは、話を聞いて、あぁと合点がいったように呟いた

「そのことですか。私が移動させたんですよ夕雲さんを」

あっさりと言われた言葉に、今度は私がきょとんとする

「ソファーでは寝にくいだろうと、私がベッドに移動させたんです。それにしても…」


ずいっと柴咲さんが顔を近づける

「夕雲さん軽すぎです。体重今何キロですか?」

「え?えぇっと…47?48?ぐらいで…」

「なるほど。標準よりかなり軽いですがご飯はしっかり食べているので、体質ですね。とても抱き上げやすかったですよ」

にこりと微笑みながら告げられた言葉に思わず固まる