私は振り返り、わざと作ったような笑みでニッコリ笑ってやる
「そんなこと(心底)どうでもいいじゃないですか。あなたには関係ないことですし」
よく使う完璧な笑みを顔に張り付けたまま彼に言う
「なっ!!か、関係ならあるぞ!!!」
「へぇ…一体どんな?」
「お、俺はここの生徒になる!!雅はこの学校の副会長だろ!!だから関係ある!!!」
ふぅ~ん…全校生徒の上に立つ生徒会
その副会長だから生徒となる自分も関係があると?
…ハハ笑えますね
「例えそういった関係が(最悪)成り立つとしても、それは所詮学校での関係であって、私情に関わるような関係ではないですよね?」
公私は別もの。ちゃんと区別はつけないと…ですよ?
「そ、そんなの屁理屈だ!!!俺と雅は同じ学校で過ごすことになる仲間じゃないか!!!」
仲間…ねぇ?
私はあなたなんかと仲間になる気なんかこれっぽっちもありません
それこそ1mmも
…っと、やばいな
圭が殺気立ってる
そろそろ圭も我慢の限界みたいですね
今にも転校生に飛びかかっていきそう
このまま放置しとくのも面白そうですけど、後々の始末が面倒ですからね
ここは抑えてもらいましょうか
「圭抑えてください。暴力沙汰を起こして圭が謹慎なんかになったら悲しいです」
眉を下げ、圭をじっと見つめて悲しいという表情を全面に出す
こうすればほら…
「ごめん…」
すぐに殺気を消して大人しくなってくれる
「ありがとうございます。」
頭を撫でてあげると、自らすり寄ってきた
…猫?
「おい!!俺を無視するな!!!!!」
圭のことはもういいとして、問題はこっちだよな
はっきり言ってすっごく面倒くさい
「はいはい、すいませんでした。そんなことより、私はあなたより年上ですから呼び捨てはやめてください。年上に敬語を使うのは当たり前ですよ?言葉遣いには気をつけてくださいね?あぁもうすぐでSHRが始まってしまいます。早く理事長室に行きましょう」
転入生が何やらいろいろ言っていたが聞こえないふりをしてさっさと理事長室に向かった