まあ彼(名前呼ぶ気はさらさらありません)のよろしく発言はスルーして先に進みましょう
いきなりの呼び捨てにはイラッとしましたが、そこはあえてスル―の方向で。
「はい。では、今から門を開けますので少し門から離れてください」
門の脇に見えないようにして設置されているスイッチを押すと、門はすごい音をたてて開いていく
「さあ、まずは理事長室に行きましょう
私についてきてください」
一回軽く微笑み、校舎に向かって歩きだす
「なあ!!雅!!!」
「(うるさ…)何ですか?」
「お前その気持ち悪い笑顔やめろよ!!!!」
「……………。」
「おい!!!聞いているのか雅!!!」
「…聞いていますが
一体何のことでしょう?」
「だから、その嘘くさい笑顔はやめろっていってるんだ!!!!!」
…えぇっと…この人は何を言っているのでしょう?
愛想笑いに嘘くさい笑顔も何もなくないですか?
「あの…」
「俺がお前のことわかってやる!!だからもう嘘くさい笑顔しなくていいぞ!!」
「あなたは面白いことを言いますね」
「面白いってなんだよ!!だからその笑顔やめろって!!!」
あぁ…うざいなぁ。本当うざい。小さなことでこんなに絡んでくんなよ
近づいてくんな大声で喚くな服掴むなよマジで
つーか俺の半径5メートル以内に入ってくんなよ。もう一言も喋んじゃねぇ。消毒液誰か持って来いよ
それにしても、
「あなたはすごいですね」
本当すごい。
称賛を送りたいほどですよ。
初対面で人に嫌悪感を抱かせるのがとてもお上手だ。
俺がお前のことをわかってやる?
はっ、面白い冗談をいいますね
全っ然、笑えないですよ
あなたなんかが私を理解できるわけないじゃないですか
何様のつもりですかあなた。
私を理解できるのは私と、もう一人の私だけだというのに…ね?
ねぇ?夜雲(ヨウ)