それから毎日昼食と夕食を一緒に食べるようになった
どうしても仕事をしていると遅くなるので、必然的に夕食も一緒に食べるようになったのだ
…柴咲さんの手料理を。
最初は遠慮していたが、柴咲さんの作る料理はとても美味しかった
食堂の料理に負けないぐらい
しかも、野菜等バランスよく入っており、健康に配慮してくれているということがすごく伝わってくる
「毎日ありがとうございます。今日もとても美味しかったです」
料理を作ってもらうお返しに、食器は私が洗っている
「いえいえ。喜んでいただけて嬉しいです。ですが…ピーマンと玉ねぎとトマトは食べられるようにしなくてはいけませんね？」
笑いを含んだその声音に、少し固まる
「…それだけは本当勘弁してください」
