「ハァ……」
仕方なく立ち上がり校門へと向かう
あの横暴会長、いっそ潰してしまおうか…
「ユウ」
考えに集中しすぎていたからか、いきなり背後から聞こえた声に驚いた。
気配を察知できないなんて…油断してた
後ろを振り返ると駆け足でこっちに向かってくる茶髪の姿が見えた
「圭?どうしたんですか?」
「俺も…行く」
彼は、八雲 圭(ヤグモ ケイ)
無口無表情で男前。周りからはクールといわれている。
生徒会役員で、役割は会計
「圭は自分の仕事があるでしょう?」
「終わらせて…きた」
終わったではなく、終わらせた…ねぇ…
「そうですか。なら一緒に行きましょうか」
そういうと嬉しそうに口元を緩めコクリと頷く圭
……犬?