しばらく見ていると、大石はあたしに気づいたのかこっちを向いた。


「あ!高田!」


「あれ?塾は?」


「それがさー、塾んとこから電話あって、今日は先生が体調不良だから休みって言われてさwwもう困ったもんだよな」


「そーだったんだwwてゆーかその子・・」


あたしは気になっていた大石の横にいる犬を指差した。


「こいつ?俺の相棒のビター」


「ビター?www」


「おう☆かっこよくね?」


「まあwwそうだけどww」


名前が面白いww


「で?そいつは?」


「あ、この子はココア☆」


「おおーww可愛い名前じゃん」


「でしょーww」


大石はゆっくり立ち上がった。


「せっかくだから一緒に散歩する?」


「いいよww」


「こっちでいいよな」


「うんww」


・・・・・・・・・・・・・・・


「メール届いて良かった~」


「あ、ごめん。長かったでしょ」


「いやそれはいいんだけど、俺、実は不器用だからケータイ打つの苦手でwwもう2年くらい持ってるのにまだ慣れねーんだww」


「あ、じゃああたしからすれば良かったかな」


悪いことしちゃったかも・・。


「大丈夫大丈夫ww」


「てか大石ってさ」


「ちょいまち」


大石はいきなりあたしの前に立って言った。


なっなに!?


「お前さ、その『大石』って呼び方やめろよーww」


「え?何で?」


「なんか友達って感じしなくね?www」


「そーかな。あたしは別に大丈夫だけど」


「まあともかくwwこれからは『悠馬』でよろしくww」