カタン


「これかな」


ピッピッ


【おすっ!大石wwメール届いた?】


【うん、きたよ☆】


【そか、良かった~。これからよろしく】


【よろしく~☆彡】


【あ、ごめん。今から塾だからさ。またな♪】


【はーい。またね】


カタン


「大石とのメールのやり取りって意外に楽しいかもwww」


あたしはふと部屋の時計を見た。


5:45


「やばっ。早く散歩行かないと暗くなっちゃう!」


ダダダダダ


「お母さん。ココアの散歩行ってくる~」


「気をつけなさいよ~?」


「はーい」


ガチャ


・・・・・・・・・・・・・・・・


「ねえココア~?学校って楽しいと思う?」


あたしは返事をしてくれるはずもないココアに話かけた。


「なんかさ、高校生活って学園祭とかあって、もっと楽しいのかと思ってたけど違ったみたい・・。勉強ばっかでつまんないよ」


「キューン」


「返事がキューンか・・・」


まあしょうがないよね。犬なんだし。


「あれ?」


公園の入口にはいりかかると、足を止めた。


「おお~いい子だな☆よしよし」


あれって・・・大石?