「…………えっ!?」

いつの間に寝ていたのだろう。
気付けば朝だった。

カーテンの隙間から入ってくる日差しが眩しい。
時計を見ると……10時20分。

始発の時間はとっくに過ぎてる。


「啓!!」
慌ててリビングの扉を開けると、啓は呑気にコーヒーを飲んでテレビを見ていた。

「あ、おはよう」
朝から爽やかな笑顔。

「ごめんなさい、あたし始発の時間になったら帰るとか言っといて……」

どんだけ寝るんだよあたし。

「別に僕は構わないけど。一応5時過ぎに起こしに行ったんだけど、気持ち良さそうに寝てたから」
ニコニコと笑いながら、僕も起こさなくてごめんね、と啓。