「緩奈ちゃんに・・・何してんの・・・」


震える声で女の子を責めようとするけど、上手く言葉が出て来ない。


怖い・・・

怖いよ・・・



「春ちん、逃げて!!」


緩奈ちゃんが叫んだときにはもう遅くて、

あたしのお腹にはカッターが突き刺さって・・・

血が床に流れ落ちた。



「っ・・・い・・たっ・・・」



腹部に感じる痛み。



「澪、さすがにやばいよ・・・」

「ちょ、逃げよう」

「でも・・・」

まだ何かあたしにしようとしてる"澪"って呼ばれた子を連れて、ファンは走って居なくなった。