「おい、席つけー ホームルームするぞ」



「っ・・・ごめん、後でメールするから・・」


担任が教室に入ってきたからあたしは教室に入った。




瑞希君はいない。

居なくなった瑞希君。

別れ際の言葉。




どうしてあんな事言うの?

もうメールしないとか・・・

がんばれよとか・・・

まるで・・・あたしが藤村君の事好きみたいな。


「っ・・・ふ・・・」




もう訳が分からなくなったあたしの頬に涙がつたった。



そんな言葉、瑞希君の口から聞きたくなかったよ・・。

好きなのに。



きっと罰がたったんだ。

瑞希君の事好きなのに藤村君にふらふらするから。



あたし────────

どうしたらいいのよ・・・。