「話を聞きたい。ここが未来だと証明できるものはないのか?」 腕を組んで私を威圧的に見下ろす姿ですら様になる。 なんて憎たらしい!と思っても口に出すことはできなかった私は、とりあえず(当たり前だけど室内だから)土足厳禁であることを告げてリビングに促したのだった。 「―――なんだこれは…」 リビングの窓から景色を見た彼は、そう呟いたきりしばらく絶句していた。 …無理もないだろうな。昔じゃあり得ない光景だろうから。