―…違う…―
泳いで行くつもりだった。


あたしは足が
つかなくて沈みかけた。


「美姫。美姫!!
しっかりしろ!!
雄哉は!?雄哉はどこだ!?」


沈む寸前で、
パパが見つけてくれた。
あたしは意識が
途切れる寸前に
かすれた声で、

「ゆ……や…
…うみ……な…か…」と
言った。