「うわー、でっけえ家……」
そんな私に気付かない蒼空くん。
「そうかな?……ま、まぁ入って!」
ドアを開けていつまでも外から家を眺めている蒼空を呼ぶ。
そんなにデカいかな……。
たしかに、周りよりは家……でっかいんだけど。
「……………」
私は、このデカさが凄く嫌なんだ……。
それから中に入って早速カレー作りを開始!
蒼空が手伝うとか言い出したんだけど、流石にそれは悪いので「テレビでも見てて」と言っておいた。
それに、一人の方がリラックスして料理できるしね……。
蒼空が隣にいたら緊張してまともにできるか分からないよ。
「さぁて……やりますか」
カレーはすぐ出来るから、簡単で楽。
でも、蒼空が食べると言うのもあるから頑張ろう。
料理では馬鹿にされたくないもんね!
リビングのソファに座ってテレビを見てる蒼空をチラッと見て、作業に取り掛かった。