「あ……じゃあさ、」

何かをヒラメいたのか蒼空はこちらに顔を向ける。


「うん?」

「逆に、定番を食って見たい」


「……定番?」


何かと思えば、えーと……定番ってどれが定番だ。


「あ、カレー……とか?」

これ定番料理だよね?

自分も好きだし自分だけ食べるのにカレーはいつも作らないし。



「おー、それだな。兎のカレー食いてぇな」


ニカッと笑う蒼空に自分も久々に料理に力を入れようと気合が入った。


「じゃあ、カレーにしよう!」

「おう」



それからカレーに使う野菜を買い、

カレーのルーは私は甘口しか食べられないので蒼空に辛口を要望されるが無視し、




「甘口とか……見た目だけじゃなく食べるもんまで兎(うさぎ)だとはな……」



と言う変な発言には顔を赤く染めることになりながら私の家に到着。



「着いたよ……」


ちょっと緊張してます……。