「……まじ、誘ってんの?」
可愛いなとか思ってたら変な発言するし。
「………え、何言ってんの?」
「お前がオレを笑うから、それにその目は反則だな。」
逆転負け。
さっきまで顔赤かったくせに!
「反則とか、私は普通に蒼空のこと見てたし!」
「それがダメだっつってんだよ。キスすんぞ?」
「えっ!?ちょっ……。」
………また私の顔を赤く染める。
そしてそんな私を見て蒼空はどや顔してフッと鼻で笑ってきた。
そんなイラっとする行動も蒼空がするとかっこ良いいから憎めない。
ち、ちくしょぉ………。
「赤兎、帰んぞ。」
また新しいあだ名で呼ばれ、でも反論できなくてそのまま渋々と蒼空の後ろをついて行った。
そういえば、あっさりとさっきの私の質問交わされたよね。
なんで反らすのかな……。
それとも好きってのは冗談なのかな………。
蒼空の背中を追い掛けて横に並んだ。
ちゃんと、教えてよ……蒼空。