「━━━兎……っ!待たせた。」


すると終わってから本当に十分も掛からず教室にやってきた蒼空。

少し息を切らしてるのを見ると急いでココに来たことが分かる。


そんな蒼空に嬉しさからか笑みが零れてしまった。


「……急いで来てくれたんだ?」

ちょっと聞いて見たくなっちゃって、思わず聞いてみた。


嬉しいと思ったのは蒼空には秘密。



そしたら蒼空、フッといつもみたく意地悪く笑って、



「まぁ、兎に会いたかったし?」


息をすっかり調えてそんなこと言うから……。


「へっ……?」

思わず変な声でちゃったよ。



「ぷっ、顔…真っ赤だぜ?」

「う、うるさい!」

「自分で聞いたくせに。」


「…………そう、だけどさ。」


蒼空大爆笑。

……そんなに笑わないでよ。


聞いて失敗。

私の馬鹿……。

「ほら、帰るぞ兎?」

「うん!」

私たちはそのまま色んな話をして帰った。

もちろんその後もいじられた。

「蒼空の馬鹿ー!」