自分の声が蒼空に届くか分からない。
でも、だけど返事をしなきゃ。
すごい眩しい蒼空に手が届くくらい大きな声で返事を返したいと思った。
思いっきり息を吸って、
「━━━━っ頑張れ!」
これでもかってくらい自分的には大きな声で言ったと思う。
届いたかな……蒼空に。
ソワソワしつつ蒼空の方をよく見ると
蒼空はさっき以上に笑顔で片手を挙げた。
………届いた。
思わず私も、笑顔が零れた。
それから蒼空は周りの部員さん?に大笑いされていて、「うっせーよ!」と言う蒼空のでっかい声が聞こえてきた。
「……蒼空ってば馬鹿でしょ。」
窓から眺めていても蒼空はいつも通りで、でもどこか違った。