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「ふあ〜……、つっかれたなぁ……」


お風呂から上がり誰もいないリビングのソファに座る。

あれからなかなか、蒼空の腕が離してくれなくて大変だった。

離してくれたと思ったら、


『ゴーちゃんにもあぁ言っちゃったし数学の復習して帰ろうな?』


なんて、ニッコリ悪魔の笑顔で言われて数学の復習させられて……悪魔の蒼空に撃沈。


それから帰りは家まで送ってくれて『一人でなんかあったらメールか電話しろよ?』なんて、結局優しい蒼空……。


私の家に来てから親が帰って来るのが遅くて一人のことを知ってるから心配してくれる。


「蒼空ってあれじゃ絶対中学の時もモテただろうな……」


なんて、思ったら何故か自分の胸が痛んだ。

なんだろう……この痛み……



ーー〜♪


……と思ってたら私のケータイが鳴った。