「そうなんだ!背高いね?」
「あいつ、中学から一緒にいたんだけど最初はオレのがデカかったのに……急成長しやがって」
「あんたが伸びないだけよ」
「……るせぇな」
また睨みあいが……!
麗奈ちゃああああああん!!!
私の努力あっという間に散りましたよ!
なんて厄介な二人なんだ……。
つ、次の手を打たねば……
と思ったけど蒼空が大きくため息をついた。
「兎の前でこんなくだらねぇ痴話喧嘩すんのやめよ、無駄なことだ」
「ほんと無駄なことね、まったく……。さてと兎帰えろ……と思ったけど用事思い出したから一人で帰るわ」
また明日とそそくさと帰ってしまった麗奈ちゃん。
行動早すぎる……。
「さーてと」
あっという間に教室には私と蒼空の二人だけになってしまった。