その夜、小山海斗が来た。


ピンポーン。



ガチャ。



「どうしたんですか?」

「いや、腹減ったから、梨乃ちゃんの

 手料理でも、食べに来た。」

「そ、そんな急に来られても、

 困りますよ。」

「いいじゃんっ。ねっ。」



海斗は、勝手に靴をぬいで、私の部屋に

入ってきた。


私は、仕方なく定番のカレーライスを

作った。

料理は、お母さんとよく作ってたから

けっこ自信ある。


「はい。」

「おぉ~っ。うまそうじゃんっ!」


今日、知り合ったばかりなのに、

なんか部屋で二人っきりでご飯を

食べるなんて変な感じ・・・。


「いただきまーすっ。」

海斗は、無我夢中になって、

カレーライスとサラダとスープ

食べてる。

「すっごくうまいっ!

 お前、外見に似合わず料理うまい

 んだなっ。」

「それ、どういう意味だよぉーっ。」