俺は、引っ越すとき、アイツとの遠距離恋愛に自信がなかった。

アイツを、悲しませてしまうと考えると、苦しくて…
俺も、悲しくて、  悩んだ末のことだったんだ…。

『龍芽ッ!!ねぇ?別れるって嘘だよね?』
『ほんと。もう、お前のこと好きじゃねぇし。』

そんなわけない! いまでも、好きだ…誰にもまけねぇ・・!!
『なんで?ねぇ!!袁距離でも、あたしッ…耐えるからぁ』
化粧が落ちていく皆実。
 いっつもは、 化粧のこと、気にするくせして、 今日に限って…化粧を気にしない皆実。
『だから、さめたんじゃん?俺ら。』

抱きしめたくなる。 

『なん・・ッなんで-…ぐすッ』

俺は最後に
 皆実の 鼻水 よだれ 涙を拭いてやった。
『りゅ…りゅう---・』
『じゃぁ・・な ほかぁオトコ探せよ。』

そういうと、おれは、足早に逃げたんだ…。


最低なオトコ。
 そんなことでしか、女を幸せにできないと、考えるやつ。
皆実は、ギャルで、強い。
 くせして、あのときは、ないていたなぁ…
 初めて、涙見たなぁ…