『…聖!…ごめんなさい!
………私…』



聖は少し黙ったあとに、
考えるように言った。



『……もし唯が、まだ僕と一緒にいたいなら、

僕から信頼を取り戻して。』




絶望の暗闇から
一筋の光のように見えた。




――蜘蛛の糸




それは蟻地獄のように
気づいたらからめとられていたのかもしれなかった。