…知らなかった。
―キスマーク
―独占欲
聖の証。
『……へぇ。』
幸先輩が何かを考えて
小さくそう呟く。
次の瞬間に、
後ろから抱き締められたままの体制で顎に手が添えられ、
触られた首筋に甘い痛みが走る。
強い力で抑えられてるわけじゃないのに、顎が思いのほか固定されていて逃げることができない。
『上書き。』
熱を持った首筋を
ペロリと舐めると向かい合うように向きを変えられる。
聖の証の上に
幸先輩の印が重ねられる。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…