海斗は一見軽そうなイケメンだけど

バスケ部の副キャプテンで、意外と面倒見が良く優しいから

当然のようにモテていた。



だから、
教室内の女子がそわそわとしながら海斗と話したそうにしてるのがなんとなくわかった。



話したきゃ話しかけなき
始まらないじゃん…。




私はそんな女子達を横目に
くだらないと心の中でため息をついた。




まぁ、どーでもいーけど。




『暇なの?また来たりして。』



私は他の女子のテンションとは
正反対で少しうんざりぎみだった。



正直、約束もしてないのに
付きまとわれるのは迷惑だ。



周りの女子達が『やっぱり付き合ってるのかなぁ』とか『お似合いだよね』とか言ってるのが聞こえる。