「あった!」
部室に戻ると木原くんの姿は既に無く、無人だった。
忘れていった自分の携帯を、机の上に発見してほっとする。
(そういえば、何で今日は加奈先輩いなかったのかな)
いつもは部室でお茶飲んでる加奈先輩がいないのは、かなり珍しいことのような気がした。
ささくんは講義をいつもサボってるので今日はちゃんと出ていると話を聞いたので別なのだけど。
(さて、携帯も回収したことだし帰るかな・・・)
そう思って、ドアのほうに向かう。
すると、何か足の先でこん、と何かがぶつかったのを感じて、私は下を見た。
黒いカバーの、スケジュール帳のようだ。
見覚えがないのと、色からして男の人の物の気がする。
「・・誰かの落し物かな?」
返してあげるために、中を確認する。
日にちのスペースに、何時から何時までというシフト予定が書いてある。
「シフトが書いてあるから・・・もしかしてふじ先輩のかな?」
でもふじ先輩はもっとバイトしてるような・・
他に特定できるような所は・・・
そう思って、ページをぺらぺらとめくっていく。
すると、一番後ろに写真が入ってることに気がついた。
(あ、これでわかるかも・・・、───っ!?)
写真に記されていたのは、私には見覚えのない記憶。
──夏の海で、私と木原くんが楽しそうに笑っているツーショット写真。
(え、え、・・・どういうこと──?)
木原くんがそれをスケジュール帳に入れてるって、…よく、意味がわからない。
それから、もう一つ長方形のカードのようなモノが出てきた。
どうやらプリクラのようだ。
そこに映っているのはやっぱり、私と木原くんで───…。
「・・・え、・・」
そのプリクラには、12/24と記されている。
12月24日、クリスマス・イヴに私は木原くんと会ってたってこと・・・?
「どう、して・・・。」
答えは、きっともう分かっている。
なのに・・・
理解してはいけないと、頭の中で警報が鳴り続いている。
理解してしまったら、私は、きっと・・・。
部室に戻ると木原くんの姿は既に無く、無人だった。
忘れていった自分の携帯を、机の上に発見してほっとする。
(そういえば、何で今日は加奈先輩いなかったのかな)
いつもは部室でお茶飲んでる加奈先輩がいないのは、かなり珍しいことのような気がした。
ささくんは講義をいつもサボってるので今日はちゃんと出ていると話を聞いたので別なのだけど。
(さて、携帯も回収したことだし帰るかな・・・)
そう思って、ドアのほうに向かう。
すると、何か足の先でこん、と何かがぶつかったのを感じて、私は下を見た。
黒いカバーの、スケジュール帳のようだ。
見覚えがないのと、色からして男の人の物の気がする。
「・・誰かの落し物かな?」
返してあげるために、中を確認する。
日にちのスペースに、何時から何時までというシフト予定が書いてある。
「シフトが書いてあるから・・・もしかしてふじ先輩のかな?」
でもふじ先輩はもっとバイトしてるような・・
他に特定できるような所は・・・
そう思って、ページをぺらぺらとめくっていく。
すると、一番後ろに写真が入ってることに気がついた。
(あ、これでわかるかも・・・、───っ!?)
写真に記されていたのは、私には見覚えのない記憶。
──夏の海で、私と木原くんが楽しそうに笑っているツーショット写真。
(え、え、・・・どういうこと──?)
木原くんがそれをスケジュール帳に入れてるって、…よく、意味がわからない。
それから、もう一つ長方形のカードのようなモノが出てきた。
どうやらプリクラのようだ。
そこに映っているのはやっぱり、私と木原くんで───…。
「・・・え、・・」
そのプリクラには、12/24と記されている。
12月24日、クリスマス・イヴに私は木原くんと会ってたってこと・・・?
「どう、して・・・。」
答えは、きっともう分かっている。
なのに・・・
理解してはいけないと、頭の中で警報が鳴り続いている。
理解してしまったら、私は、きっと・・・。