講義も無事終わり、サークルに顔を出す。
今日は珍しくふじ先輩がサークルに参加している。
「ふじ先輩、今日はバイトお休みですかー?」
「ああ、陽子ちゃん。たまには休まないとね。」
そう言いながら、目の前に居る加奈先輩とオセロをやっている。
「そうそう、たまには来てくれないと貴重なカモが減っちゃうわ~」
「・・・はは」
ふじ先輩が困ったように苦笑いをする。
うん、先輩といえばこの顔だな。
「そういえば先輩方、いつかと佐崎と、木原と乃架がいないんですけど?」
「いっちゃんとささくんなら、一緒に帰ったわよ~?」
今日もデートですか・・・。
アタシは思わず肩を落とす。
「のっちぃは男の子に囲まれて何処か行ったのを見たわねー。・・・ふみくんは分からないわ」
「そうですかー・・・」
アタシが見るからに落ち込んでいるからか、先輩方はオセロをする手を休め、アタシにイスを出してくれた。
「・・・ねぇ、ようちゃん。ふみくんはいっちゃんに昔のことを教えないでくれってお願いしたわよね?」
「え?・・はい。」
加奈先輩が何を言いたいのか分からず、とりあえず用意されたイスに座りながらアタシはきょとんとする。
それを見た ふじ先輩が、ため息交じりに本音を語る。
「それは、いいんだよ・・でも、今はいつかちゃんと拓也、付き合ってるよね。
俺は変な感じがするんだ・・・いつかちゃんは文人の物だって俺の中では納得しちゃってるからね。」
それは・・・アタシだって、そうだ。
いつかの彼氏は木原しかいない。
だって二人が仲の良かった頃のことを、アタシ今でも鮮明に思い出せるのだから。
今日は珍しくふじ先輩がサークルに参加している。
「ふじ先輩、今日はバイトお休みですかー?」
「ああ、陽子ちゃん。たまには休まないとね。」
そう言いながら、目の前に居る加奈先輩とオセロをやっている。
「そうそう、たまには来てくれないと貴重なカモが減っちゃうわ~」
「・・・はは」
ふじ先輩が困ったように苦笑いをする。
うん、先輩といえばこの顔だな。
「そういえば先輩方、いつかと佐崎と、木原と乃架がいないんですけど?」
「いっちゃんとささくんなら、一緒に帰ったわよ~?」
今日もデートですか・・・。
アタシは思わず肩を落とす。
「のっちぃは男の子に囲まれて何処か行ったのを見たわねー。・・・ふみくんは分からないわ」
「そうですかー・・・」
アタシが見るからに落ち込んでいるからか、先輩方はオセロをする手を休め、アタシにイスを出してくれた。
「・・・ねぇ、ようちゃん。ふみくんはいっちゃんに昔のことを教えないでくれってお願いしたわよね?」
「え?・・はい。」
加奈先輩が何を言いたいのか分からず、とりあえず用意されたイスに座りながらアタシはきょとんとする。
それを見た ふじ先輩が、ため息交じりに本音を語る。
「それは、いいんだよ・・でも、今はいつかちゃんと拓也、付き合ってるよね。
俺は変な感じがするんだ・・・いつかちゃんは文人の物だって俺の中では納得しちゃってるからね。」
それは・・・アタシだって、そうだ。
いつかの彼氏は木原しかいない。
だって二人が仲の良かった頃のことを、アタシ今でも鮮明に思い出せるのだから。