「とっても美味しいよ」


とネイトがあたしが作った巻き寿司を頬張りながら言った。


「メイは日本でいつも寿司を作ってるの?」


「まさか~。今日初めて作ったんだよ」


「上手だからお店を出したらいいのに」


「無理だよ~」


あたしは照れて手を振った。


お世辞でもそう言って褒めてくれるネイトが嬉しかった。


仕事が休みの日、ネイトは友達と遊んだり、パーティーに行ったりすることが多かった。


「パーティーは好き?」


「うん。時と場合によってはね」


意味ありげに言うネイト。


パーティーに行く度にフェイスブックの友達が増えて、今では300人以上になっていた。