そうして2時間程であたしのタトゥーが完成した。


筆記体の“NEITO”、素敵な出来栄えにあたしは満足していた。


ネイトはそれを見てオロオロしていた。


これでネイトもあたしの想いに気付いただろう。


終わった後は右腕がヒリヒリして痛かった。


今日はシャワーは浴びない方がいいそうだ。




今は11月で暑くてもう半袖を着ている。


それで仕事に行ったら早速大井さんに見つかった。


こんなに大きなタトゥー見つからない方がおかしい。


「すごいタトゥーやな~。こっちに来て彫る人おるけど、こない大きいの初めて見た!」


大井さんは目をまん丸にして、あたしの右腕をまじまじと見ている。


ちなみにここはお寿司屋さんだけど、不衛生だとか見た目が悪いとかそういうことは言われなかった。


ニュージーではタトゥーを入れている人が多いし、そういった面ではゆるいのだ。