あたしは絵ではなくて文字がいいと思った。


そして短くてインパクトがある言葉がいいと思った。


WTH(何てこった!)、awesome(最高!)、anyway(とにかく)、ILY(I love you)


どれにしよう・・・。


あたしは悩んだ挙句、一番好きな言葉を選んだ。




それは“ネイト”だった。


あたしが“NEITO”と書いた紙をお姉さんに渡すと、ネイトは本気で嫌がった。


それはそうだ。一生残るんだから。


後から消したくなってもこんなに大きければ難しいだろう。


それでもあたしは後悔しないと思った。


例えネイトと結ばれなくてもこの腕にネイトとの思い出が残るから。


これを見れば、好きになった男の記憶が蘇る。