「病院に訪ねて言っても、ごめんねしか言われなかった・・・」

「美春・・・」


美春のこんな顔は初めて見る。


「私はその時6歳だったから、分からなかった。でも、分かったの。日向も私と同じように記憶を無くしたのよ・・・」


言葉が出て来なかった。

こういう時にどんな言葉をかけたらいいのか分からなかった。


「でもね・・・?」