しばらくすると、いつもの2人が屋上にやって来た。


「弘人、今日の『Diva』のチケットいる?」


雄大君がチケットをひらひらさせながら近づいてくる。


谷口君が私を見た。


「春ちゃんも行く?」


『春ちゃん』!?


「……亮介、名前で呼ぶな。」


谷口君が不機嫌そうに亮介君を睨んでる。


亮介君は軽く肩をすくめた。


「雄大、行く。」